花に酔う


2006 ・ 4 ・ 9




甘樫丘 菜の花







飛鳥川畔 桃






入鹿首塚付近 蓮華




  

落花
甘樫丘 桜






入鹿首塚 土佐水木






甘樫丘芝生広場






エベス谷







橘寺東門 桜






橘寺西門 桜






弥勒さん






甘樫丘






飛鳥寺







謎の桜

昨日に比べると、風も緩やかで黄砂も少なくなった。
所用も兼ねてマイサイクルで飛鳥へ向かう。
大官大寺跡付近まで来ると、いつもと景色が違うのに気付いた。

東に見える御破裂山系が北に張り出した尾根の一つだろうと思うのだが、
白っぽく見える部分がある。
何だろうとカメラを取り出し、ズームをいっぱいに利かせて撮ってみた。
小さなモニターなのでさらに拡大表示してはじめて桜だと分かった。
造成地のような土地の西斜面のように見える。
こんなところに桜の名所があるなどと聞いたことは無い。
桜が満開の頃に見たことがなかったのか、今日までまったく気付かなかった。

帰宅して思いついたことがあった。
この写真だ。



前日に行った桜井市今井谷の八講桜から高家へ抜ける途中、車の中から撮ったものだ。
地形図を見る。
この桜並木の続きであることが分かった。こちら側が尾根の南側になるようだ。
今井谷と高家間で、聖林寺の南西方向になる。
地形図は、その辺りが崖になっていることを示していた。
まさに、写真の斜面がそうなのだろう。

では、この桜は何なのだろう?
桜井市観光課に問い合わせた。
早速にお返事を頂いた。つまらぬことに丁寧にお返事を頂いて感謝。m(_ _)m

結論から言うと、この桜は興ざめになってしまった。(>_<)
桜井市高田にある産業廃棄物処理場の桜なのだそうだ。
そう言われれば、山田から今井谷の間には、トラックがよく走っている。
道路が妙に広かったりするのは、このためだったのかと納得した。
今井谷の方にも、そのような関連の敷地らしいものが塀で囲まれていたようにも思う。

残念だけど、この桜を見たいとは思わなくなった。
自分達の文明が生み出したゴミを処分するために、
大規模に自然を壊して処理場としている。
仕方のないことなのかも知れないけど、
その目隠しの桜だと思うと現在社会の恥部が見えてくるようで悲しくなった。
満開の桜の下には、現在社会の持つ闇が眠っているのかも知れない。



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